助産師が働く場所というと、病院やクリニックを連想する人もいるかもしれませんが、助産師の働く先はそれだけではありません。
助産所は助産師だけで運営している施設でベット数が9床以下、妊婦一人ひとりの希望に合わせたプランを考えます。
妊娠してから出産するまでを一人の助産師が担当し、妊産婦とコミュニケーションをとりながら安全な出産をサポートするのです。
万が一、母子にアクシデントが発生した場合は、助産師の判断で提携している病院に搬送します。
家庭のような、アットホームな環境での出産をサポートをしたい助産師にはぴったりの医療現場といえるでしょう。
助産所の他には、産後ケアセンターという選択もあります。
出産した後の育児支援を目的として造られた宿泊型ケア施設で、助産師や看護師、臨床心理士などの専門スタッフが産後ケアを行います。
夜間になると新生児はスタッフが面倒をみるため、妊産婦は十分な休息をとることで産後の体を労ることが可能です。
助産師は、24時間体制で妊産婦の健康状態をチェックすることになります。
新生児を出産したばかりの妊産婦は体力も著しく落ち、慣れない赤ちゃんの世話で精神的にも不安定な状態になりやすいのです。
さらに、妊産婦の睡眠や食事にも気を配り、不安を解消するためのアドバイスを行います。
産後ケアセンターでは、助産師だけでなく他業種とも連携してケアをする必要があるため、チームワークを意識することを心がけましょう。